Mon journal 甘くて優しい日々のこと

いちごのお菓子

いちごのお菓子が明日発売となります。

レモンのお菓子の妹です。(ちなみにりんごは私以外全てメンバーが違うので、、はとこくらいでしょうか)

もうね、いちごは本当に可愛いし、そのまま食べても美味しいしで、どうにもレシピだしが(どう選んでいいのか。。)難しかったです。

 

今回は、酸っぱくて硬いいちごを加熱した時の美味しさもお伝えしたいなーと思ってところどころにそんな要素も入れています。

 

表紙のタルトは、中では比較的地味なルックスなのですが、昨夏イラストレーターのイザベルさんがパリのご自宅で私のために焼いてくれたタルトからインスパイアされたもの。

いちごのお菓子がもうすでに決まっている話をしたら、おばあちゃんのレシピというタルトをご馳走したいと言ってくださって。。

汗ばむ季節にいただいたいちご水(タルトの副産物♡)と一緒にいただいたキュンっと甘すっぱいタルト。とーっても美味しかったです。

日本のいちごでもなんとかならないかなあ、、と思って帰国してから色々やってみたレシピ。タルトに水分は大敵なので、硬くて小さな外国物か、もう少ししたら出てくる露地物がいいと思います。時間が経つと水分が出てきちゃうからこれはもう早いうちに。本当に家庭のお菓子なんですね。

 

艶艶のいちごタルト↓と表紙を争いましたが、今回はこちらで。

 

レモンの時もすごく楽しくてみんなでレモンのお菓子をもぐもぐ食べながら進んだ撮影でしたが、

いちごは、けれんみのない、どストレートな可愛さにうっとり。(いやーかわいい。これもかわいい、こうしてもかわいい。などなど。。)

 

私の定番はまたもやパウンドケーキや、簡単なところではフライパンでできるオムレットやミルキーなアイスクリーム、いちごワイン。など。

 

 

 

 

お菓子作り目線で言うと、いちごはカットしてからも何も手を加えなくとも褪色しない数少ない果物です。

酸味が強いからだと思うのだけれど、それなのに乳製品にあう。酸味がまろやかなんですよね。

しかも食欲をそそる鮮やかで艶めいた美しい赤色。本当にお菓子のためにあるフルーツと言ってもいいくらい。

なんかこのお菓子、可愛くないなと思ったら、いちごをのせたらいいのです。(笑)

それくらい、いちごのビジュアルには力があります。

 

 

そんなお姫様のようないちご、これからしばらく買いやすい季節が続きます。

皆さんも是非今のうちに、いろいろ楽しんでみてくださいね。

写真/馬場わかな スタイリング/伊東朋惠 ライティング/北條芽衣 イラスト/Isabelle Boinot 

デザイン&アートディレクション/福間優子

 

| - | 10:23 | - | - |
ガトーインビジブル

 

17日にオレンジページからムックが発売となります。

すでにオレンジページ本誌のバレンタイン特集でご紹介し、これが思いの外反響が大きく、現在アマゾンでは在庫切れ、予約ができない状況です。(発売してないのに、、、、くすん)ご興味がある方は是非17日以降に書店に足を運んでいただけたらと思います。

 

「ガトーインビジブル」

(フランス語での発音はアンビジブルが近いと思いますが、インビジブルの方がわかりやすいという判断だそうです。

まあ、そもそもカタカナにフランス語の音を当てはめること自体に無理があると思うので、私は音はどちらでもいいんではないかと。

ただアンにしてもインにしても、わかりにくさは変わらない気はしますけども笑。)

 

このお菓子、渡仏の際に私が見つけたんです!といえたらよかったんですが。

6月にパリの本屋さんで、同じタイトルが4、5冊並んでいるのを見るのは何回か見た。

確かに。今はこれが流行っているのかね。と思ったけども、

配合を見たらクラフティに近いし、ふーんと興味なくスルーしてしまっていました。。。

これをやりたい!と言い出したのはオレンジページの編集さん(実は大学の後輩)で、

たまたま同じ時期、6月にパリに短期留学に来ていました。

その時これはいい!と思って帰国して作ってみたんだそう。

パリで一緒にご飯も食べたりしたのに、呑気な私とはアンテナが違う。

 

美味しいんですよ!という彼の熱意に負けて、実際に作ってみたところ、

クラフティみたいなんだけど、クラフティじゃない。メインは果物、もしくは野菜。

しかも塊でなく、薄い薄いスライス。これがいいのかもと思いました。

 

薄く切ったものをたくさん、ひとくちで頬張るのって単純に舌に心地よいんですよね。

綺麗に並べても、適当にしても口に入れたら同じでは?などと雑な私は思いましたが

これが何だか違う。綺麗に並べられた層を口に含んだ方が美味しいです。不思議にも。

 

表紙はパウンド型で焼いていますが、

中は柔らかく、食感はくんにゃりとカヌレに近いと思います。

しっかり冷やしてから型抜きをしてくださいね。

 

この食感、苦手な方も結構いるかもとも思います。

私自身もういろう系が大好物というわけでもないので、

側面を少し香ばしくさせたいなと思ったり、あとは型抜きしやすくしたいなとか

日本の果物や野菜の水分量に合わせて生地の微調整などなど、

(ただ硬いだけだと本当にういろう感が!)実験のようで面白かったです。

 

これは残念ながらボツになったもの。綺麗ですけどね!

 

ところで、この本の編集さん、ご本人は覚えていないかもですが、一昨年の冬頃かな。

みんなで食事をした帰り道に、フランス語を勉強し始めたこと、

会社の合間に学校にも行きたいこと、

フランス語を仕事に活かせるようになりたい、本も作りたい。

など歩きながらポツリと語っておられました。

ま、真面目‥!!と別の惑星の生物のように彼を見ていた私ですが

その後、6月にパリで勉強しに来ている彼と会い、

秋にこの企画を会社で通したとご連絡が来た時、

有言実行だー!と密かに感動しました。

 

なんだか私、刊行ラッシュで、年末どれだけ撮影をしているのだ。

というスケジュールになってしまったけれど、無理やり引き受けてしまったけれど。

ご一緒できてよかったです。

 

ちなみにオレペ編集部で人気なのはキャロットケーキ風と、長芋蓮根居酒屋風、

編集さんが好きなのは洋ナシチョコレート。

編集さんがすべてのレシピを繰り返し試作されていたので、おそらく編集部員の方々は

全員全種類召し上がったんではないかと思います。

 

私が好きなのはサレ全般とシンプルなりんごのを洋なしとハーフハーフにして

バニラビーンズをプラスしたもの。(全く同じものは載っていませんが 笑)

 

下の写真はブルーチーズクランブル。

実はちょっとしたアクシデントがあり、、

アシスタントさんが甘いクランブルを間違って乗せちゃって、取り除いてから、

上から塩クランブルをのせたんですが、やはり全部は取りきれなかったのか、

試しに焼いてみたらほんのり甘い気も、、

でもこれおいしいね。ということで配合が急遽変わったレシピです。

 

 

こちらは、豪華にいろんな野菜が入っています。とはいえ、切るだけなんですけど。

でもサーモンとほうれん草、ハーブに紫タマネギなんて絶対おいしい組み合わせ!

野菜の色は何もしなくても綺麗ですよね。

こんな風に甘さや濃厚さ、味付けなどなど、好きなものにアレンジしやすいのでお好きなものを入れて、

試してみてもらえたらと思います。

 

 

写真/福尾美雪さん スタイリング/阿部まゆこさん デザイン/塙美奈さん 編集/小松正和さん

 

 

 

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| - | 15:22 | - | - |
バターで作る/オイルで作る。。。

 

あけましておめでとうございます。(遅)

 

のんびりしていたら、年末、年始のご挨拶もしないまま、2月になっていました。。

今年は、今年こそは!月に2回はブログを書こうと思います。

よろしくお願い致します。

 

昨年は、気がつけば、かなり本を出させていただいていました。

どれだけ仕事してるのかとよく聞かれましたが、企画自体は一昨年からだったりして、

そこまで仕事にまみれた感じはなかったんですよね。。

 

一つ一つのテーマがとても楽しそうで、そんな本があったらいいな!なんて思うと

ついつい引き受けてしまい、お菓子の単発クラスをずーっとお休みしていて、帳尻を合わせていたところはあるなあ。

すみません。

今年こそはお教室ももう少し増やしたい!です。(もう2月だけど)

 

さて。今年1冊目は「バターで作る/オイルで作る クッキーと型なしタルトの本」です。

気がつけばこのシリーズは3作目。

 

1作目は私がスコーンが好きだから、スコーンの本を作りたかった。

 

スコーン大好きだけど、外で食べるスコーンを高い‥と思ったり、好みのものに出会えなかったり。

 

家で作るの簡単だし、焼きたての方が絶対美味しいんだけどなあ。どうやったら伝えることができるだろうか。というところからスタートしました。

 

簡単に作れることを、簡単だよと見せることは本当に難しい。

詳しく書けば書くほど面倒に見えたりする。

親切心はアダになりやすく

自分の味の好みを伝えるのも、時として押し付けがましく、難しく思われたりしてしまう。

何作か本を出した上で気づいたこと、でした。

 

そうして、スコーンの本は昨年末6刷になりました。

家で作るスコーンはおいしい。そう本を買ってくださった方たちに伝えられてたのかなと思うと、本当に本当に本当に(しつこい)嬉しいです。

 

レシピの良さもちょっとはあるかもと自信を持ちたいところですが、売れるか売れないかはやっぱり本作りを熟知した編集さんの編集力だと思います。

 

そして迎えた、私の中で、「作るの簡単」を伝えるシリーズ、3作目のクッキー。

一般的にクッキーはすでに「簡単なお菓子」だと思います。

でもちょっとした作り方や材料の違いがわかりやすく出るお菓子でもあるので

私にとって実はスコーンよりマフィンより難しいお菓子。

依頼が来てちょっと悩みました。

自分の中のクッキーの好みのブームが激しく、おいしいが一定じゃない。

でもそれもいいのかなと思いました。いろいろ美味しい。を伝えられたらと。

 

今はほろっとしたクッキーが好き。

でもちょっと前はバターがじゅわっと感じられる濃いのが好きでした。ガレットブレトンヌのような。

それから、ポワラーヌのような焼ききったサブレがものすごく好きになったこともある。

今回はココナツやチョコレートのクッキーはオイルで作るのがいいなと思い、しばらくはまっていました。

ココナツのは中のマンゴーが濃いペーストのようになって程よい水分が好み。

ココナツがストレートに感じられ、つい手に取ってしまいます。

チョコのオイルクッキーはバターを使わない分、チョコを溶かしてたくさん入れられて、ビターな感じがいいかなと。

あと自分でも意外ですが、我が家では、甘くないオイルクッキーが一番登場が多いかもしれません。

 

そして今、寒い季節に一番食べたいのは、最初の丸いクッキー。

とにかくすぐ食べたいから、型で抜いて冷やして、と待つのが嫌なんです。(笑)

だからすぐ焼けるレシピ。バターの風味がして、でも重くない。

周りはサクッとしていますが、中はほろほろと優しい食感。

 

今回も全体的にレシピはシンプルにそぎ落としています。

でも粉砂糖を使うとか、そんな変なところにこだわりを残しちゃっていますが、

その辺りはへーっと思ってもらえたらいいなと。

人それぞれ好みのクッキーも違うと思うから、どんどんここからアレンジしてもらえればと思います。

 

 

クッキーは、すぐ焼ける、にプラスして時間が経ってもあまり味が変わらないのがいいなと思います。

私は缶やビンに入れてさらに冷蔵庫に入れてるんですが、よくそのまま存在を忘れてしまいます。

で、あ!あったっ!と見つけた時の嬉しさといったら!

ちょっといい紅茶をゆっくり蒸らして入れよう。うふふ、とか思う。

そんな楽しみをみなさんにも。

(というか普通作ったものを忘れないですかね。。)

| - | 19:24 | - | - |
ストウブでご飯をたく

 

新刊のご紹介が遅くなってしまいました。10月に2冊発売されております。

1つはストウブごはんココットレシピ。

 

私はこの仕事をしている割に、鍋はあまり数を持っていなくて、ストウブは16センチを2つ。

フランスのセールで買ってえっちらおっちら持って帰り、ほぼ毎日愛用しておりまして、それでごはんも炊いています。

 

この仕事をするようになって、スタイリストさんに、「若山さんのそれストウブ16??なんか違う。かっこいい。」

と言われることがたまにあり、 はて。(セールだったからなんかおかしいのかな。。)と思ってたら

今回ようやく謎が解けました。

 

私のは旧型で高さが今のものより、かなり高いみたいなのです。

なのでごはんも2合くらいまでいけるのだけど、今の16センチだと結構ギリギリ、、厳しそう。

 

 

昨年発売されたごはんココットというお鍋は、ストウブらしくない甘めのデザインで、

正直私は自分が持っているものの方が愛着があるせいか好きなのだけど、

底の丸みはごはんを炊く時に対流しやすい、そしてこげつきにくい

など利点があり、高さもあるのに少し薄いからか、従来のものより軽く感じます。

 

そして2合サイズはかなり深いので、私の持っている16センチですら、入らない具沢山煮物系もたっぷり入ります。

なのでメーカーさんからの希望もあり、これだけで満足!な具沢山のスープ系というストウブの得意分野も最後にご紹介しています。

 

 

そう、今回の目標は「1品で胃も心も満足できる」こと。

私は、満足感というと、どうしても炭水化物が欲しい。それもやっぱりお米が一番。

 

今回は、美しく味わい深い季節折々の和風な炊き込み御飯は諦め(すでに沢山素晴らしい本がありますしね)

お肉も野菜も入れて、その旨味もごはんに染み込ませるもの。

野菜が入れば米の量も減りますし、栄養バランスも悪くない、罪悪感を感じない(笑)

そんなごはんをメインに考えました。

お鍋ごと食卓に出して、湯気がわーっとたてば。

あとは何かお味噌汁や買ってきたお漬物や野菜か果物でもあれば、十分。

 

頑張りすぎないで作れる1品で満足なごはん。

見てもらえると嬉しいです。

 

*ごはんココット、新宿伊勢丹イベント予定。うっかり告知を忘れていて、、満席となっていますがキャンセル待ちもできるそうです。

https://isetan. isetan.jp/…/main_…/kitchenstudio/index2.html 

 

 

*今月のお仕事*

・ミセス12月号でクリスマスのケーキを2品紹介しています。簡単だけどミセスに合わせて華やかなものにしてみました。なんとラッピングはいつも素敵な福田里香さんが。感激でした。

ミセスらしい、なんとも豪華なメンバーでのクリスマス特集。そんな中に私も入れてもらえて嬉しかったです。

こちらもぜひ。

・サルース12月号、MOM12月号でクリスマスディナーのレシピを担当しています。後者はイオングループのカードを持っている方しか見れないみたいですがサルースは東急沿線の駅に無料で配布されていますのでぜひごらんください。高架下がリニューアルされた中目特集です♪

 

 

 

 

 

 

| ヨーロッパの料理 | 10:46 | - | - |
秋を瓶に詰める

いきなり秋が来た感じがしますが、気がつけばもう10月も中旬を過ぎているわけで、寒くなってきても当たり前なのですね。

最近全然頭の回転が日にちについて行っていなくて、ぼーっとしているとすぐに1週間経ってしまうので実は私だけ1日10時間くらいしかないのでは。。なんて思ってしまいます。こんなことでは年度末までもあっという間。(ぞぞ。。)

 

そんな毎日ですが、昨日「りんごのお菓子」増刷のご連絡をいただきました。

 

桃やネクタリンが消えて悲しいのもつかの間、(つかの間でもないんでしょうけれど、私にはつかの間)果物コーナーにはいろんな種類のリンゴが並びだしています。気軽にいろんなレシピを作ってもらえると思うので、今の季節に増刷がかかって、とても嬉しいです。

 

りんごはせっせと生でも頂きますが、加熱した美味しさもまた素晴らしい果物。

ちょこちょこいろんな種類のものを作って、その美しい茜色も楽しみます。

 

ところで、研究家を名乗っているのであまり大きな声では言えませんが、私は細かい作業、時間がかかる単純作業がこの上なく苦手。

なので渋皮煮などはいただくのは好きでも、過去2、3回しか作ったことがありません。

 

時間はかかるけど、手間はかからない梅仕事、

意外にも短時間でささっとでき、しかも煮ている間にもどんどん状態が変わっていくさまを見るのも楽しいコンフィチュール作り。

この二つは食べるのと同じくらい作るのも大好き。

 

 

りんごのお菓子では幾つかりんごの瓶レシピをお出していますが

定番を楽しんだ後、ぜひ2つ目に作っていただきたいのはチャツネ。

ハムや豚肉料理に添えたり、、カレーに入れたり、いろいろ楽しめるし、

意外な美味しさがプレゼントにもいいかなと思います。

 

前にも雑誌で書いたのですが、コンフィチュール、作るのは好きですが、毎年最小単位、

1瓶づつくらいしか作りません。それくらいだと思い立ったときに小鍋でささっとできちゃう。

保つのだから、もっと作ればよかったと思うこともあるのですが、

その果物の旬に作り、シーズンの終わりが来て、しばらくして我が家のコンフィチュールもなくなる。

ああ、また来年か。と名残惜しいくらいが、ごちそうに思うのです。

(写真 福尾美雪さん 天然生活ブックス りんごのお菓子より)

 

| コンフィチュール | 15:38 | - | - |
タルトタタン

 

「りんごのお菓子」、アマゾンの欠品がようやく補充されました。

そして長らく品薄だった「アーユルヴェーダ治療院のデトックスレシピ」もこの夏増刷がかかり

「焼きっぱなしオーブンレシピ」も先月7刷のご連絡をいただいています。

 

確かにオーブンがそろそろ使ってもいいかなあ、なんて思ったりする季節です。

スーパーにも紅玉が出回ってきました。

 

りんごのお菓子の中で私が最もよく作っているのは何と言ってもタルトタタンです。

 

パリにいた頃は、サントノレ通りのJPエヴァンでタルトタタンを食べるのが大好きでした。

ショコラティエですからチョコレートもモチロンとびきり美味しくて、

どうしてもタタンもチョコレートも食べたいという時は

ドロッドロのホットチョコレートを一緒に頼んで、半分くらいまでは本当にシアワセで、、

でも最後には胸が苦しくなり、帰り道は後悔したものです。

 

エヴァンさんのタルトタタンはりんごの部分の高さがあって、

ほとんどりんごを食べているような感じ。

ただ私はパイの部分も大好物なので、もう少しパイが多いといいなと思っていたので

自分で作る時はエヴァンさんのよりは平べったいタタン。

 

りんごの部分にはあまりバターを入れません。

パイを一緒に口に頬張りたい私としてはりんごにはバターはそんなにいらないんです。

その分、砂糖の甘味をダイレクトに感じやすいので、カラメルはかなり濃いめにします。

ここが明るいきれいなキャラメル色だと甘ったるいだけのお菓子になってしまう。

 

最後にグラニュー糖を振ってコテでキャラメリゼすると艶々と美しいべっ甲のようになりますが、飴の部分が多く舌に残るのがあまり好きじゃないので割愛。

 

単純なだけに、とにかくキャラメリゼの具合がこのお菓子のポイントです。

プリンのキャラメルもですが、薄いキャラメルだとバランスが悪いんですよね。

キャラメルは分量では伝えきれないお菓子だなあと思います。

 

またこればかりは酸味の強いりんごが合うと思います。

酸味が弱いりんごだと砂糖とバターの量に負けてしまう。

 

酸味と苦味と甘み、が混じった大人のお菓子。

私の最もすきなお菓子の一つ、です。

 

ずいぶん前にエヴァンさんのタタンはメニューからなくなってしまったけれど、

もしかしてこの冬は再開していないかしらと思ったり。

冬のパリでまた食べることを夢見ながら、自分で作っています。

きっともうでも、ホットチョコレートと一緒に完食はできないだろうなあ。。。

 

 

| - | 21:43 | - | - |
りんごのお菓子

 

 

ご報告が遅くなりました。天然生活ブックスより「りんごのお菓子」が発売となっています。

 

これは昨年の夏に天然生活本誌の企画として伺っていたもの、

いつの間にか単行本になり、まだ寒い季節に撮影を終わらせ、

再びりんごの季節が巡ってくるのを待っての発売となりました。

 

ここまで発売まで長いと、1冊を手に取った時、わー懐かしい、、と新しい本なのに

古い友人にあったような不思議な気持ちになります。

 

そしてゆっくりじっくり久しぶりに本作りに向き合えた気がします。

 

私はどちらかというと生のりんごより火を通したりんごの方が好きなので、日常に生をいただくことはそんなに多くはないのですが、りんごが冷蔵庫にあるとホッとする!というカメラマン福尾さんの話などを聞いて

プラスαでいただく生のりんごの食べ方提案のページを入れたり

パイ生地を一つに絞れなくて3種類ご紹介したりと、ややてんこ盛り感のある(笑)

バラエティあふれるりんごの本になりました。

 

 

私の一番よく作るりんごのお菓子は何と言ってもタタンとアップルパイ各種ですが

サワークリーム入りのケーキとタルトノルマンディも大好き。

タタンみたいな味が好きでキャラメルもよく作りますが、これは作っただけ一人で食べてしまうので、、

人にあげる予定がある時限定にしています。

 

これからのりんごの季節が楽しみです。

 

写真 福尾美雪さん スタイリング 池水陽子さん

デザインは塙美奈さん ライティング 若名佳世さんです。

 

 

 

 

 

 

| - | 01:56 | - | - |
アイスクリームとアイスケーキ

アイスクリームとアイスケーキの本が発売となりました。

 

我が家には、実は…アイスクリームマシーンはありません。

大昔には持っていたのだけど、ずいぶんと冷凍庫で場所をとるタイプだったため(しかも手動)人にあげてしまいました。

ちゃんとしたのが欲しいなあと思いつつ、、フードプロセッサーでなんとなかったりしてたので結局今もないままです。

 

でもアイスクリームやグラニテは好きで、しょっちゅう作っては食べています。作る、というレベルではないさっぱりしたタイプが多いです。食後によくお出しするのですが、季節に関係なく喜ばれる気がします。(鍋の後とか)

写真はスイカのグラニテ。これからの季節はスイカを買ってくることが多いのですが、食べきれない分はカットして冷凍庫に。そのままグラニテにするもよし、冷凍しておいてパパイヤミルクのかわりにスイカミルクをつくるのもいい。

 

このあたりのレシピは前半に載っていますが、私の本にしては珍しく文字数が少なく、ページの空間があきすぎてしまうという事態に陥りました。(いつも足りないのに)

それくらい簡単、ということかも。

 

アイスクリームマシーンを使わなくてもカチカチにならない方法というのはいろいろあって、、

(とはいえ、一週間入れっぱなしの後、出したてすぐに食べやすい状態にする、というのは無理ですが。)

クルフィというインドのアイスをアレンジしたこちらは練乳が入っていること、生地にとろみをつけることで柔らかい仕上がりにしています。

本来はミルクを煮詰めて作るこちらは、都内のインド料理店で、みかん入りをいただいてからうちでは必ずみかんを入れることになりました。カルダモンとみかんはとってもあうんです。

カルダモンを常備している人はあまりいないと思うけれど、ぜひこの夏はホールを砕いて入れてもらいたいなあ。シナモンとは違う清涼感のある上品な甘い香りがプラスされます。

 

暑い夏は知らないうちに、冷蔵庫の中ですらあっさりいろんなものが腐りがち。

冷凍しておけば安心。いつでも冷凍庫を開ければ手作りアイスがある、というのはなかなか嬉しいものです。

 

 

 

| - | 19:57 | - | - |
ホームページ



ブログの更新が滞っておりました。
そしてそんな中、HPを少し新しくしてもらいました。
ブログ右脇にある名前のあたりをクリックしてもらうとトップページになり、
著作、雑誌関連のお仕事、そしてお教室の内容もいずれちゃんと最新のものをアップできるようになるとよいなと思っています。

この写真とトップページの写真は今月末発売の本から。
写真は新居明子さん、スタイリングは駒井京子さんです。

曇り空の、でも湿度は低いフランスの海辺がイメージ。
そんな言葉と共に今回のメンバーの皆様に送ったのは、ボーダーのTシャツに素足だったりするブリジット・バルドーの写真。

いつかお菓子の写真になるかと思ったのに、スクロールしてもしてもバルドーの写真でびっくりした(笑)と言われたけれど
当時の彼女の着ている服のトーン、甘くないかわいらしさ。海と空の色、明るくない美しさ。
そんな世界で冷たくて甘いアイスクリームを食べたいなあと思ったんですよね。
まだ絶賛印刷中だと思うので、ドキドキです。

トップページは今後本のご紹介もかねて新刊の中からアップできたら…と思っています。

☆最近のお仕事 今発売のレタスクラブ7月10日号でヨーグルトスイーツを担当しています。
初めての梅仕事手帖 4刷で書店さんに並んでいます。梅仕事今年も梅シロップからスタートです!
あ、レモンのお菓子も5刷となっています〜お買い上げくださった皆様本当にありがとうございます!
 
| よしなしごと | 22:54 | - | - |
お砂糖いろいろ。


GWは、最後の最後に思い立って沖縄に行ってきました。
海は綺麗だし、ごはんもおいしいところがいっぱいあるし、古き良きアメリカっぽいところもあれば、昔ながらのお店もあって、お皿も素敵で…沖縄は、いつ行ってもいいですね。

さて、沖縄と言えば黒砂糖が有名です。なんともいえないコクがあって、お菓子に少し塊が残っていたりするのも好き。黒砂糖とひとくくりに言っても今まで食べたものだけでも色も味も様々で、ついつい買ってしまう。大好きな食材です。


一般的にお菓子作りに使いやすいのはやはりグラニュー糖、そしてそれを粉砕した粉砂糖もよく使います。
悪者になりやすい白いお砂糖ですが、アクやクセがないので、フルーツを使うお菓子などには、やはりおすすめ。
主役であるフルーツの輪郭をキリッと際立たせてくれる気がします。

粉砂糖は少しお値段が高めですが、(スーパーの少量の粉砂糖ってなんであんなに高いんでしょうね…)
空気をたっぷり含んでいてサブレ生地などを作るときには食感を軽くしてくれますし、アイシングなど、お菓子作りにはやはり欠かせないアイテムです。



「レモンのお菓子」のパウンドケーキは、粉砂糖をいつもと違う使い方でご紹介しています。
レモンのパウンドケーキ、というと生地にレモン汁と皮を擂り下ろしを加えただけでも言えるし、本の冒頭にご紹介しているレモンマーマレードやレモンカードを混ぜ込んでも◎。また焼きたてにレモンのシロップをたっぷり含ませて冷たくして食べるものも素敵です。

でも、今回は丸ごと一冊「レモンのお菓子」
生地の中にレモン果汁をを入れて焼くだけではすこしもの足りない。
煮立てて砂糖を溶かした、カドのとれたまろやかなレモンシロップもなんだかイメージと違う。
とびきりレモンのケーク!とおもえるものにしたい。
レモンのフレッシュな味を感じるパウンドケーキにするにはどうすればいいのだろう。と考えました。

最終的にはレモン果汁入りのケーキに、さらにフレッシュなレモン果汁で粉砂糖を溶いた…とても緩いアイシングをかけました。
2段階でレモン果汁を使う、追い鰹ならぬ追いレモンのイメージかな。

レモン果汁だけをケーキにしみ込ませると、その酸味が浮いてしまうのだけど、
粉砂糖を混ぜ込んだレモン果汁だと生地にもなじみやすく、かつ表面に磨りガラスのようにしゃりっと、糖分がわずかに残るところも気に入っています。
(と書くと、私が発明したようですが、昔読んだフランスの雑誌に、ムッシュトロワグロのお菓子に同じような緩いアイシングをかけたものがあったような。トロワグロさんだったかも焼き菓子だったかも怪しいのですが…。かなり薄い記憶を辿ってみました。)

加熱しなくても液体にとけ込む。だから液体(果物)そのものの味をストレートに楽しめる。粉砂糖の魅力を再認識できたレシピとなりました。

ところで…先日撮影が終わった本で大活躍したのは、グラニュー糖でも粉砂糖でもなく、「上白糖」
こちらは転化糖という成分(水飴というとわかりやすいでしょうか)が微量ながら混じっているため、しっとりとしているのが特長です。

ちなみに三温糖はこの上白糖を作った残りで作られたもの。
上白糖は漂白されているから白いのではなく純度が高いから白く、三温糖とミネラル成分などはあまり変わらないそうです。

普段実は私は料理に砂糖をほとんど使いません。
だからなのか、焼き菓子など素朴なお菓子にはいろんなところで買った茶色いお砂糖を使ったり
果物などを活かすどちらかというと洗練されたお菓子には白いお砂糖を使い分けてみたり、
いろいろ試すのが好きです。

私もよくやっていたのですが、お菓子作りに使う砂糖の多さにびびって、のっけからレシピの砂糖を減らしがち。
でもお砂糖は、焼き目を綺麗につけたり、しっとりとした食感を作る役割もしています。
お砂糖だけを減らすと、不思議なことに、油を強く感じます。
お砂糖を減らすなら、ある程度油も減らさないとそのレシピのおいしさが崩れてしまう。
そしてどちらも減らすと、全てが違うお菓子になったり。。

なので、カロリーも健康も気になりつつのお菓子作りではありますが、お砂糖を減らすなら、まずは1割程度。
からスタートするのがいいかなと思います。

 
| シンプルな焼き菓子 | 15:38 | - | - |
ウィークエンド

写真は私の大好きなお菓子、ウィークエンド。
「パウンド型ひとつで作るたくさんのケーク」では卵を立てるふんわりとした食感でご紹介していますが
「レモンのお菓子」では、混ぜるだけ、でもう少し簡単に。でもサワークリームを使って
すこし軽やかさをだしています。

サワークリーム入りの生地は混ぜやすく酸味が心地よいので、私は大好きで、
いろんなものに少しずつ配合を変えて入れようとする傾向があります(笑)
水入りヨーグルトで代用できるものもありますが、もちろん味は変わります。
油分のパーセンテージが違うため、焼き菓子に使用する場合は食感自体も変わってくるので
ご注意くださいね。

さて、「レモンのお菓子」昨日3刷のご連絡をいただきました。
これでGWあけくらいには欠品が解消されるといいのですが。

レモンの旬は実は真冬。でも食べたくなるのは初夏。ですよね。
幸い冷蔵保存がまだ出回っていますから、いろいろ作っていただけると嬉しいです。

雑誌では「美的」で家のみレシピをご紹介しています。
アボカドと空豆のスパイシーな春巻きと、オレンジのサラダ。

オレンジのサラダは本当はフェンネルを使うのですが、日本では香りの強いセロリで。
コレもナカナカおいしいです。

グラスも紹介していて、こちらは木村硝子さんのもの。

ただ、今回どこかで手違いがあったのかわからないのですが
私の赤が全く反映されないまま記事が出ていまして。
幾つかこちらで修正箇所をお伝えします。


木村硝子さんのグラスはLでなくてMサイズを使用しています。
お気に入り理由はお菓子などのデザートにも使えること、スタッキングできること。口当たりがよいこと。
そしてステムがないほうが、くいっと喉をあげなくて女性の飲みかたとしてはエレガントだよねと
ワイン通の男子に言われたことも余談としてあります。
がメインの理由ではないです。(笑)

オレンジと空豆は、今が旬。とりわけ国産の柑橘は輸入物に比べて安心感がありますよね。
記事では輸入物の説明しか無いようですがぜひ今が旬のいろんな柑橘をお使いください。
あわせたワインはオレンジの産地つながりで、シチリアのものにしました。
オリーブオイルとあわせるだけで甘い野菜のように感じられてサラダとしてもおいしいものです。
アーモンドもシチリア繋がりでぜひ。

また春巻きはやや細めにくるくるっと巻いていますが、油の使用量は普通の春巻きとあまり変わらないはずです。
ただたっぷりの油でなくても春巻きは大丈夫。
家のみのときはこんな感じもいいかなというご提案でした。

さて明日からまたお菓子の本の撮影が続きます。
レモンに続いて、皆さんに喜んでもらえるようなよいものができますように。
 
| - | 10:00 | - | - |
レモンと苺と。


「レモンのお菓子」発売1週間で増刷がきまりました🍋
嬉しいです。なんというか、自分がかわいいと思うもの、おいしいと思うものを分かち合える人がたくさんいることがわかって突如友達が多い人になった気分に近いかんじでしょうか(わかりづらいですね。)

表紙のシフォンはこの本の制作から突然ハマったものですが、インスタを拝見してますと。卵白をたてすぎて、底が凹むことがたまにあることがわかりました。
私はわかりやすく砂糖を卵黄と卵白それぞれに半分ずつ加えて作っていたのですが
卵白に多めに砂糖を加えた方が、メレンゲのたちすぎを防いでくれるようです。
(砂糖で重めになるので)立てすぎた場合も最後にしっかりと混ぜ、表記通り少し流れるくらいまで
泡が細かくなるまでしっかり混ぜれば写真のように仕上がるのですが、ちょっと難しいのかなという気も。。

なので2刷から砂糖を卵白に4分の3 卵黄に4分の1。に変更いたしました。これはあくまで目分量でかまいません。
3分の2と3分の1でもいいと思います。
1刷をご購入された方で、底が凹みやすい方は卵白の方に砂糖をきもち多めにしてみてください。
砂糖の全体量は変わらないです。

そして増刷のお知らせをもう2つ。「少量でもおいしくできるはじめての梅しごと手帖」が4刷
「パウンド型一つで作るたくさんのケーク」も11刷となりました。
毎年すこーしずつでも売れているというのは、実用書の理想型。どんなよい本でも売れなくなったとたん
この世から無くなる昨今、ありがたい気持ちで一杯です。


ちょこちょこ雑誌のお仕事もしています。

今まだあるのかな?きょうの料理ときょうの料理ビギナーズで
JAさんとのコラボで苺農家さんを訪れまして(その記事は家の光に載っております。)
1レシピ、スイーツをご紹介しています。
このお仕事で出張ってあまりないのですが、2度も仙台にいかせていただいて、
苺食べまくりました。農家の方もお仕事のお邪魔でしょうに、とても親切にご案内くださって。あの綺麗にパックに並べられた苺、本当に神業ですよね。私はラップを綺麗にかけることすらできなかったです。本当によい経験となりました。
ただカメラを持っていかなかったので写真が無いんですよねえ。。苺おいしかったです…。

あとは、リンネルでも(こちらもまだ書店にあるだろうか。。)春の新生活といった特集の中で、
オーブン料理を3品ご紹介しています。
ひき肉の味付けはうちの定番で、私の好物。オーブンだと本当に楽なのに、本の制作のときにはなぜか全く頭になくて、
あとで非常に悔やまれました(最近よくあるこのパターン)なので雑誌でご紹介できて嬉しいです。
ぜひ作っていただきたいなあ〜とおもいますのでちらみしてみてくださいね!
 
| - | 11:37 | - | - |
レモンのワークショップ


4月16日に学芸大学のフード&カンパニーでレモンのお菓子のワークショップを開催します。
上の写真のレモンカードを皆さんで作って、レモンケーキのアイシングがけをしつつ
そちらもご試食。詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.foodandcompany.co.jp/events/

レモンカードは本の中でチーズケーキや、表紙のボストンクリームパイにも使っていますが
簡単なところではサンドイッチにしてもおいしいです。



お教室ではいつもいろいろ作らなくては!と常にテンパっている私ですが
ワークショップではもうちょっとゆるーく楽しくできたらいいな(願望)とおもっています〜。
皆様のお越しをお待ちしております☆

*すすみません。現在ソールドアウトでキャンセル待ちだそうです。。
が、まだ日にちもありますのでみなさまぜひご応募くださいませ。
| - | 18:30 | - | - |
レモンのお菓子
 


「レモンのお菓子」が発売となりました。
これはよく通ったよねえ.企画。。とつくづく思います。
(実は軽ーくお話してスルーされた出版社さんけっこうありました。笑)

 
そもそも国産のレモンがそこまで普及していないとか、高い、とか
まったく手に入らないシーズンがあるとか、はたまたレモンという材料できっちゃうと、ご紹介するお菓子の難易度にどうしても差が出てくるので、購買者層を決めるのが難しいとか。マイナス要因はたくさん。
そうです。確かにその通りなのだけれど。

でもレモンのお菓子が好き。
だからそんなに売れなくても、ひっそりと本屋さんの棚に置いてあり、レモンが好きでお菓子作りが好きな、希有な女性の目に留まって連れて帰ってくれたらいいなあと思っていました。

ところが、今回、レモンのお菓子の本を出すんですよ、と口にする度に、お仕事関係の女性皆さん、わああ素敵!と目を輝かせてくれるので…もしかして本屋さんでそっと手にとる女性はそんなに希有でもオタクでもないのかもと思いはじめております。

レモンのお菓子が好きな女性は意外と多く、性格もさっぱり、感じよいのではなかろうか。なんだか私、すぐに友達(同志)になれそうな気がします。(妄想)
そういえば、撮影中みんなのテンションが高かった。今回はスタッフ全員女性。
お菓子が仕上がるたびに、ワーこれもう食べていい?!と手がのびる。
いろんな種類のお菓子をご紹介したから、食べ飽きなかったのかなとも思うのですが
とはいえ、お菓子。だんだん食べるテンポは落ちていくのが普通なのに、落ちなかった!
やっぱり、後味の爽やかな、そしてほのかに苦みもあるレモン特有の魅力のおかげな気がしています。




元々よく作っていたのは上の写真のレモンのケーキやタルト。
今回試作していて気に入ったのは、シフォンとゼリー。シフォンってそんなに作る頻度は高くないのだけれど
(下手すると1台食べきっても満足しなかったりするので)
ふんわりとして、シャリシャリアイシングとあってておいしかったなあ。ゼリーはいつも適当に作っていたのでおいしかったり薄かったりまちまちだったのがちゃんと計量していつもおいしくできるようになって嬉しい。(笑)
大好きなタルトシトロンも試作と称してかなり作りました。
レモンとナッツの相性は抜群なので、タルト台はちょっとリッチに。
ミルクチョコとのあわせもおいしいです。
ヘーゼルナッツ風味のジェノワーズやクレムーをあわせることも多いけれど、ま、手間なので市販のおいしいヘーゼルナッツ風味のチョコレートとかヴァローナのタナリヴァラクテなどのまったりとミルキーなチョコレートでガナッシュを作るとおいしいと思います。
あ、ナッツと言えば、ヌテラとあわせてもよかたなー!
あ、それをいうなら、レモンアイシングもラスクの作り方も紹介すればよかったなー。
毎回本を出すときに、小さく後悔というか反省するのですが
今回は、あーしまった!あれもレモンたっぷり使う!あれもおいしい!
と、撮影後、残ったレモンを手にとって思い出すお菓子が異様に多い…。
さすがに第二弾は無理な気がするのでブログでちょこっと紹介できればと思っています。    
                                           


表紙の写真のケーキ、カットしてもおいしそうでした♡

🍋『レモンのお菓子』写真 馬場わかなさん スタイリング伊東朋惠さん、ライティング 北條芽衣さん 
イラスト Isabelle Boinotさんそして、デザイナー福間優子さん。
今回も素敵なメンバーとお仕事できて楽しかったです!
| - | 16:40 | - | - |
何でもない日のフランスごはん



ブログでの告知が遅くなってしまいました。先月末なんでもない日のフランスごはんが発売となっています。
判型も小さく、手にすんなりと持ちやすい、とてもかわいらしい本になりました。
(オニオングラタンスープの写真をはがした内側もかわいいのです。)
自分がフランスで一人暮らしをしていたときに食べていたもの、好きなものをつらつらと。
なので使いやすさ、というのはどうなんだろう、、、と反省点も多いのですが。

ほとんどこの本のために作ったルセットはなく、普段我が家で食べてるものばかり。

試して作ってみて、むふーと気に入ったのはグレープフルーツと海老のタブレ。
本来ならばフランボワーズのビネガーを使いたかったのですが、
冷凍フランボワーズ(ラズベリー)のほうがお手軽かなと思って作ってみました。
(とはいえお菓子作りをしない人にはお手軽じゃないですよね。。すみません)
色合いも華やかで、グレープフルーツの少し苦みがある甘さと海老がよくあいます。

あとは今回の発明(?)はマロンマスタード。
パリのマイユでいろんなマスタードを味見しまくったとき、
栗マスタードがおいしくて、むりくり(栗だけに)似たようなものができないかと。
お手軽で私は気に入っていますが、これは好き嫌い分かれるかなあ。
クリスマスにローストチキンにあわせたい味です。

他におすすめは、おつまみ系のナッツ。いつでもうちでは大人気。すぐなくなります。
お菓子作りをして卵白が余っててナッツも微妙に余ってる!なんてときはこちらもぜひ作ってみてください。

本のレシピは、120%自分が好きな味だけを出せる訳でなく、趣味に走りすぎないよう、一般的に作りやすいかどうか気をつけながら、その範囲内で私の好きな味を、編集さんといろいろ相談しつつ、模索しつついつも作っております。

今回はちょっと制限が甘めだったので、今までの本ともまた違うかもしれません。
まだ本屋さんにあったら、ぜひ見て見てください。
 
| おしごといろいろ | 23:44 | - | - |
日曜日のバレンタイン St.valentine day dimanche


バレンタイン間近ということで、マフィンの本からチョコレートものをご紹介。


マフィンは気軽に作って食べてほしいから、軽め軽めと思ったにもかかわらず
どーしてもチョコレートはがっつり濃いめにさせてしまう私です。
濃厚なビターチョコマフィンには生姜をしのばせて。ホワイトチョコレートはきゅッと酸味を+。



表紙のオレオもそうですが、市販のお菓子のトッピングもキュート。
とろけるチョコレートとキャラメリゼされたマシュマロ、サクサクのビスケットを一緒に楽しむスモアマフィンはぜひ熱々をどうぞ。

ちなみにオレオマフィンにはすこしシナモンを効かせるのが私の好みなのですが、コーヒー×シナモン×チョコ風味は、なぜか男性受けが非常によいのです。(私調べ)バレンタイン用においしいビターな板チョコレートを一口大にカットして混ぜ込んでもいいですね。


今年は日曜日がバレンタインということで、手作りされる方も多いかも?


雑誌ドマーニではとても大人っぽい誌面で、でも簡単なチョコレートスイーツ(オーブンを使わない!)をご紹介しています。扉では、ブルガリの高級チョコレートの真横で私の手作り簡単チョコレートが写っていますが見劣りしていない気がするのですが、いかがでしょうか(笑)

扉と言えば、、もう一つ、MOREではかわいいピンク色のガーリーなページで
10種類以上のチョコレートスイーツをご紹介していますが…
私の手も借り出されました。手前で自分の作ったクッキーをつまんでいるのは私です。
自然につまむ、しかも綺麗につまむ、というのが非常に難しく、手タレさんすごいなと思いました!

その他ではラフルティエールさんで今年もお仕事をいたしました。
コッタさんや富澤さん(トミーズ)でラ フルティエールの商品をご購入されると、先着順で
ベリーを使ったチョコレートのスイーツレシピのリーフレットがついてくるはず!

ホリデイ バレンタイン。甘くて優しい時間を皆さん過ごされますように♡

ちなみに…フランスではチョコレート=復活祭。
バレンタインは愛を伝える日で、イコール、チョコ、というほどではありません。
いつだっておいしいチョコレートはプレゼントとして不動の人気なのです。

チョコレートをバレンタインにプレゼントする風習は、それはそれでおもしろいけど
(湿度の高い日本では、チョコレートは4月末より、2月がいいですしね。)

愛を伝える日、
男性からも女性にチョコレート(女性の方が好きだと思う)
もしくは、花束をあげる日になればいいのになっと切に願っております。
(最近お仕事でご一緒した男性が花なんかあげたことなぞない。はずかしい…とおっしゃっていまして、わたくし説教したばかりなのです。さりげなく花を買っている男性を見たら素敵だなとおもいますけどねえ。)
 
| - | 11:55 | - | - |
バターで作る/オイルで作る マフィンとカップケーキの本

バターで作る/オイルで作るマフィンとカップケーキの本」が発売となりました。

今回は、食べてもらった人それぞれでお気に入りが不思議なほど、違いました。
(約50種類×6個分の仕上がりを作り、プロセスカット、前日の確認の試作、などをいれると、300個以上、撮影でマフィンができたんですねえ。恐ろしい、、、)

仕事関係の男性群にはバナナとかブラウニーといった定番。
撮影を聞きつけてやってきた友人の息子(小学生)は意外にも大人っぽいオレオカフェモカを絶賛。
同世代の友人がおいしい!といったのは爽やかなグレープフルーツや紅茶マーマレード、
若いアシスタントちゃんがこれ好きです!といったのは濃厚なリンツアートルテ。

撮影スタッフに人気だったのは、素朴なりんごとくるみ、クリーミイなアボカドメープル
甘しょっぱいチェダーチーズアップルなど。など。
そしてなんといっても写真のシフォン。
カップケーキ型で焼くシフォンは、型抜きを気にしないで、ぺりぺり剥がせば、つるんととれます。
できるかな?のゴン太君みたいで(歳がばれる)なんだか動き出しそうでかわいい〜♡
もちろん紙カップに入れたまま、上にぽんっとクリームを乗せても。
持ち運びが便利でプレゼントによいかもです。

前半粉多めのマフィンが続いたこともあり、中盤登場のふわんふわんのシフォンは
大人気であっという間に無くなりました。


こちらはなんといってもルックスが好みだったマフィン2つ。お皿もとってもかわいらしくて写真もお気に入りです。
抹茶とフランボワーズという苦み×酸味の組み合わせと黄桃とサワークリームの、ちょっとチーズケーキっぽいマフィン。

もともとよく作るのはヨーグルトと溶かしバターのシンプルマフィンやバターの基本のマフィン。

この本のために、極力シンプルに(私にしては)ヘルシーにと思っていろいろ試してできたキャロットケーキやジンジャーミルクブレッドも今回お気に入りとなりました。

そして卵なしのオイルの基本のマフィン…も実はけっこう作っているんですよね。
コナコナ、サクサク、香ばしくておいしい。
大きい声では言えませんが、今でさえかなり多め配合のメープルシロップを
さらに大さじ半分くらいかな?追加してリッチにするのが好き。
同じく甘党でメープルシロップを贅沢に使ってもオッケーよ!という方は追いメープル、おためしください☆
卵を使わないので材料を半分するのも3分の1にするのも簡単。
ちょっと食べたいなっというときも罪悪感無く気軽に作れる、便利なマフィンです。

しかしスコーンもマフィンも元々よく作る好きなお菓子なのに、撮影後2ヶ月くらい食べたいと自発的には思わなかったなあ…
撮影のときには既に食傷気味ですしね。
今手元に届いて、美しい写真を眺めてようやく作ってみようかなと思えてきました。(笑)

さて何から作ろうかな。
| - | 03:45 | - | - |
オーブンでお肉料理


簡単なのにごちそう。焼きっぱなしオーブンレシピ
今年に入って5刷のご連絡をいただいています。

12月の中旬に欠品になってから、1ヶ月以上…。
先週末にようやくAmazonに入荷、
今また欠品中ですが、今度は26日にもう一度入荷する予定だそうです。

たくさんの作りましたのお便りをいただいて、とても嬉しいです。
オーブン料理、というと敷居が高かった方も多いと思いますが、
見張っていなくても、温度調整をしてくれる便利な道具!
本当は年末年始にお客様がきたときにがんがん作ってね!とブログにアップするつもりが。。
(うちの近所の書店には初版が特に売れてる様子もなくずっとあるんですけどね。汗)

てことで今更ですが新年的にがっつり肉!というとき。
上のチキンサルサなどおすすめです。
生のトマトを使うので後味がさわやか。
そして最後にライムを絞るとなおさわやか。
実はこれは横にライムを添えたものを再撮してもらいました。こちらの写真は再撮前。
なくてもいいのですけど。。夏はライム効かせたいです!(撮影は夏でした。笑)
レシピよりもお好みで更に唐辛子効かせてもいいかも。




あとは、、私はラム肉が大好きなのでこちらもおすすめ。
一緒に野菜が調理できてラク!それに見た目も華やかでお客様がいらしたときとかにいいのでは、と思います。
最後のビネガーの一振りが実はポイント。
とかくオリーブオイルを絡めたお料理は、まったりとしたぼんやりとした印象になりがちなのですが、酸味を感じさせない程度の(蒸発するとあまり感じないです。)
一振りのビネガーは焼いた食材の一つ一つの輪郭を引き締めてくれます。
なんだかうーんというとき、最後の一振り、塩も大切ですが(塩加減は使う塩によっても個人の好みによってもかなり違うので、なかなか難しいですが)
ビネガー一振り、で決まることも多いです。

ところで。こういうお料理のお肉、何人分で何gなのか…いつも悩んでしまいます。
うちはわりと4人分と書いてある量を二人で食べてしまうんですよね。
お料理が何皿あるかにもよるとは思うのですが。
(でもやっぱり我が家は食べ過ぎだと思います。。)
レシピでは3〜4人前としていますがそのあたりも加減してみてくださいね。



 
| - | 17:13 | - | - |
マフィンとカップケーキ



今月末、新刊が発売となります。 
マフィンとカップケーキの本です。
スコーンの姉妹版として、バターでもオイルでも私が作るもの、として
一番に頭に浮かんだのがマフィンとカップケーキ。

いろんな味の水分…果汁、ピュレ、紅茶、コーヒー、ヨーグルトなどなどが入るので
油分に頼らずとも、しっとりおいしい生地のお菓子になります。

私にとって身近なお菓子すぎて、何がベストか、突き詰めて考えたことがあまり無かったので、今回はとても勉強になりました。

ところで…日本のマフィン型はちょっと小さめ。
私の持っていたお気に入りのバターを使う濃厚タイプのマフィンレシピでは
卵2個で溢れて落ちそうになってしまいました。
(溢れるくらいの方が茸みたいで、かわいいといえばかわいいんですが)

といって、卵1と2分の1って面倒だしなあ。と卵2個はそのままで、
他の材料の分量をすこしずつ減らしたりして調節してみても
やっぱり最初のレシピがおいしい…!
どうして?どうして5gずつ減らすだけでこんなに味が違うのか!
とかなり迷走したのが、一番最初のバターのマフィンです。

お菓子作りでは、使う材料は同じでも、ちょっとした混ぜ方の違いや些細な分量の差がはっきり味の差になるんですよね。不思議で仕方なく、ひたすら焼いていました。
(しかしまったくをもって理系ではない私は、なぜ?の究明はしないで、あーなんでかわかんないけど、こっちのほうがおいしい〜。という感想で終わる。)


…で、結局7個分できてしまったわけなのですが、召し上がってもらったスタッフ皆さん、
6個分に調節していろいろ作った配合より、こっちの方が好き。とおっしゃったので…(モチロン私も!ということで…)こちらは7個でぜひ作ってみてください。
かなりしっかりバターの風味を感じられるマフィンです。

そして私が一番よく作るのは、ヨーグルト入りのマフィン。
こちらはバターの量は控えめで、軽く、食べやすい。
海外のホテルの朝ご飯で、あるとつい手にとってしまう、そんなマフィン。

基本だけでも話しだせばきりがないので、、好きなフレーバーについてはまた発売してからお話ししますね。

お菓子作り中級以上の方には、少しもの足りないのではと思っていたマフィンとカップケーキ。
私自身がどっぷり迷走したので、きっとオタク気質の上級者の人にも楽しんでいただけるのではと思います。
そして私のお気に入りの、でもそれぞれ違う配合のマフィンたちを楽しむうちに、自分の一番好きな「マフィンとカップケーキ」を作ってもらえるようになる、そんな本に仕上がっているといいなと願っております。




 
| おしごといろいろ | 11:51 | - | - |
あけましておめでとうございます。

写真 木村拓さん スタイリング 城素穂さん


あけましておめでとうございます。

11月から12月いっぱいにかけて、引っ越しと単行本撮影が重なり、ブログの更新ができないまま2016年に突入してしまいました。(いやあ、大変とは聞いていましたが、本当に引っ越しって恐ろしいですね…。)

12月中旬に「簡単なのにごちそう。焼きっぱなしオーブンレシピ」と「オイルで作る/バターで作るスコーンとビスケットの本」がどちらも4刷となりました。
オーブンレシピの本は、なんとなーく嫌な予感がしたのですが、
ネット関連の書店さんや都内の大手書店さん、在庫切れのまま新年を迎えることとなりました(涙)
いつ補充されるか定かではありませんが、そんな中、代官山蔦屋さんでは本の中で使われているREVOLのオーブンウェアと一緒にコーナーを作ってフェアを開催してくださっています。
最初の写真は牡蠣と里芋のグラタン。この木村さんのおいしそうな写真がポスターとなって飾られております。
(12月末に蔦屋さんには本はまだありました。しかしフェア自体が12月いっぱいだったかも。汗。)



料理のレシピ、というのは不思議なもので、お菓子ほどきっちりグラムをきめた配合をお伝えしなくても、ざっとレシピを目で追っただけで、なんとなくおいしくできてしまう、というのが実は家庭料理では一番「よい」レシピなのではないかと思っています。

けれども、本としてレシピを残す。文字を紙に記す。お金をかけて本を作り、お金を払って買ってもらう。
その意味を考えたとき、再現性はやはり必要不可欠な気がします。
私が食べておいしいと思った味をまずはきちんと表記し、その味のバランスを
言葉で説明できて初めて、皆さんがコレ、大さじ1に減らしてみようかなーとか、
トマト嫌いだから私は入れるのやめよ、といったアレンジができる気がするのです。

かといってあまりレシピが長く細かくなっても面倒に見える…というのが難しいところですが。
オーブン本では、なんとなく、ですが、私の納得できるお料理本の着地点をようやく掴めてきた気がしています。

2015年はお料理とお菓子のお仕事がほぼ同じくらいでしたが、2016年はお菓子がすこし多くなりそうな気も。
1月末にはお菓子本が発売されます。もうすぐですね…。
2月にはお料理、あとはしばらくお菓子のお仕事が続きそうです。

そしてはじめに書きましたが、ずるずると20年近く住んでいた家を引っ越しまして、しばらくお休みにしていたお教室を今年からまた開催できそうです。(たぶん…椅子とカーテンがきたら…きてるといいな…)

リピーターさんを中心に告知致しますが、ご興味がある方は、プロフィール欄のメールアドレスからご連絡くださいませ。


☆最近のお仕事 ほとんどブログでご紹介できていないのですが…ちらほらと雑誌のお仕事などいただいています。
今月はSTORY、BAILA、マリソルなど。来月はバレンタイン。もう少しちゃんとご紹介できればと思います。







 
| よしなしごと | 00:19 | - | - |
生クリームのスコーン


「バターで作る/オイルで作るスコーンとビスケットの本」
4刷のご連絡をいただきました。
ゆっくりと版を重ねてくれるなんて、本当にありがたいことです。

スコーンは私にとって、ほっと一息、お茶を飲みたいなというときに、家でいただくもの。
甘いものはどんなジャンルも、全方向に好きですが(笑)
家で自分が作るなら、どんなお菓子であれ、そのお菓子の一番おいしい瞬間に食べたい。
そしてできたら自分が食べたい!と思ったときにすぐ食べたい。

スコーンなら、すぐ焼けるので、そんなせっかちな私のわがままが叶います。
甘いもの、なにかおやつが食べたいなっというときにコンビニに行くより多分早い。

あれ、なんだか簡単そうだな。私にも作れそう。とスコーンのそんな手軽さを、今まで知らなかった人が、もしかしたらこの本を通して知ってくれたかも?と思うとすごく嬉しいしワクワクします。

編集さんが、アンケート結果の統計を取ってくださったところ、バター系では
生クリームスコーンが一番人気だそう。(2位はパイ風と英国風だったかな…オイルでは抹茶がダントツだそうです。)

基本の生地はバターと牛乳で作ることが多いのですが、これはバターを使わず生クリームだけ。
バターを刻む必要もなく、本当に簡単。そしてとてもきめが細かくなるのが特長です。

また2位の英国風はバターと生クリームをどちらも使うのですが、生クリームなしでできるかな?と牛乳にしてその分、バターを増やし生地の中の乳脂肪分を調整しても、どうしても生クリームを使った食感にはなりませんでした。

使う材料も少なく、作り方もシンプルな分、本当にちょっとした材料の違いが
ストレートに出てきてしまうのが焼き菓子の面白さでもあります。

この手軽な生クリームスコーン、一手間プラスしてコブラーにするのもおすすめ。

耐熱容器にフルーツ…何でもいいのだけど、例えば、りんご、苺、ブルーベリー、バナナ、缶詰の桃etcを入れ、甘さを見ながらお砂糖、とろみをつけたければコーンスターチを少し混ぜて、その上にぽんっとのせて焼くだけ。
上からアイスクリームをのせるとまたおいしい。
バナナとグレープフルーツのミックスにメープルシロップ絡めたりしてもおいしい。
表面はサクッと、下の生地は果物の水分を吸ってふんわりと。
熱々の果物を絡めていただくこれからの寒い季節に嬉しいデザート。
ぜひ試してみてくださいね。





 
| シンプルな焼き菓子 | 11:37 | - | - |
Je pense à vous
coucher de soleil sur la seine,  le 13 juin 2015  PARIS

パリでとても悲しい事件が起こりました。
 
ニュースを見て、ただ心を痛めるだけで途方に暮れる。
現状を何ひとつ自分では変えられない。
誰ひとり救うことができない。
自分の無力さ、存在の小ささに呆然としました。
 
いろんな考えの人がいて、いろんな信仰の人がいて、いろんなカルチャーがある。
だからぶつかり合い、争いがあるのは仕方が無いこと…?
地球上には、いつもどこかで戦争があり
それを止めることはできないのでしょうか。
 
回らない頭で、ふと、もしかしたら、
物事はとてもシンプルで。
 
自分がされたくないことは、人にはしない。
 
それだけのことではないか、それに尽きるのではないかと、思いました。
 
相手を理解しようとしないで、罵るのはラク。傷つけるのもラク。
いや、実生活で関係のない、知らない人を傷つけるのは、全ての行動で一番ラクで
一番簡単なストレス解消法なのかもしれない。
 
でも、もし同じことを自分がされたら…?
暴力を(言葉の暴力も含めて)
自分が受ける側だったら? と行動に出る前に一度立ち止まる。
 
傷ついた人、殺された人には、その人の人生がある。
結婚したばかりかもしれない。赤ちゃんがいるかもしれない。
病気の親がいるかもしれない。
同じクラスにいたら、すごく気があったかもしれない。

誰かにとって…かけがえのない、大切な人だと想像したら、傷つけるなんて、できないんじゃないか。
 
想像力を少し働かせれば、むやみに誰かを傷つけることは無い。
そして、それは回り回って、自分自身の悲しい経験を減らしていくことになる。
 
逆に言えば…
ポジティブに考えれば。
一人一人が、相手の気持ちを想像すれば、
誰か一人を喜ばせてあげることができたなら、
それだけで世の中は今よりずっとハッピーになる、そんな気がしています。
 
料理も同じ。お皿の向こうに食べる人の顔が想像できたなら。
 
コレにコレをあわせたほうが食べ飽きないだろうか。
あの人はコレが好きだから、入れてみようか。
綺麗に盛りつけたら、喜んでくれるだろうか。
そう考えるだけで、お皿には、いつもよりずっと素敵な世界が広がる。
 
朝コーヒー切れるとツライだろうから買っておこう。
帰ってきたときに温かいスープがお鍋にあったら嬉しいかな。
 
相手を想う、想像力、大切。
 
私は誰かを幸せにできているんだろうか…
あなたは…?
 
少なくとも、パリは…
いい加減で意地悪で。本当に感じ悪くてうんざりすることもあるけれど、その唯一無二の美しさでたくさんの人を魅了している。
誰にも傷つける権利なんかない。

でもパリだけでなく、どの都市も、シリアもレバノンも、
その土地に生きるどんな人も。
唯一無二。
誰にも傷つける権利なんか、ない。

そんなことを考えた一週間でした。

| - | 20:12 | - | - |
オーブンレシピ増刷のおしらせ。


ここのところ、慣れないテレビの仕事と単行本撮影が固まっていて
ブログ更新がすっかり滞っておりました。。
発売1ヶ月で「簡単なのにごちそう。焼きっぱなしオーブンレシピ」の重版がかかり、そして一昨日3刷がきまりました。
ネットを中心に在庫切れを起こしていますが今週末には増刷分が回る予定出そう。
予約されている方はご不便おかけしますが、今しばらくお待ちください。

オーブン料理の企画が上がったのはまだ寒い3月でしたから、
くるりと季節が回り…これからがオーブン本番ですね。
この本について、少し思っていることを書こうと思います。

上下からじっくりと。遠火が得意なオーブン。
たっぷりの量のお肉を野菜と一緒にローストすることがフレンチやイタリアの家庭料理には多いでしょうか。私も昨年出したフレンチデリという本では、いろんな野菜を天板に乗せてじっくり焼き上げたお料理をご紹介しています。

ですが、今回はできるだけ時短で。材料も少なく、量も少なめに。
というオーダーだったので、すこし頭を悩ませました。
天板に直に材料をぱらぱらとのせると火の通りが一番早いですが
天板に油がついたりすると洗うのが面倒だし
お肉の匂いがついたらお菓子が焼くときに気になるし…(私だけ?)
2、3人分ならオーブンウェアを使ったほうがいいかなと今回はいろんな
耐熱容器が登場しています。
ホーローバットでもいいですし、グラタン皿みたいなものでも。
器の大きさは表記してありますが、融通は利きます。
ただ、小さめの容器に材料を重ねると、やはり火の通りが悪くなります。
時短を一番に考えるなら、直接火にあたる部分をきもち多めに。
食材同士は離して焼くほうが圧倒的に火の通りが早いです。
焼くものによっては、パリっとなり、おいしい。
(手羽先などは間隔をあけて焼いた方が私は好みです)
ですが、逆に言えば、乾燥しやすくぱさつきやすいということでもあります。
材料の入れ方はbefore写真を参考にしてもらえればと思います。

 
そして時間を短くする上でのもうひとつのコツ。
それは野菜の切り方です。
小さめ薄めにすれば火の通りは早くなりますが、
その他にも…例えば、鶏胸肉のお料理は、ブロッコリーを下ゆでするかわりに
茎に十時に切り込みを入れています。これは絶対に必要。
そして水分と一緒に加熱することで火の通りを
お肉と同時になるように考えてみました。
ブロッコリーから出る水分が蒸気となって胸肉のパサつきを防ぐ効果も狙っています。
時間はうちのガスオーブンとアシスタントさんとライターさんの電気オーブンで計り、やはりばらついたため、少し余裕を持たせたものが多いです。
様子を見つつ、ご自分のオーブンのクセを掴んでくださいね。



after


 
なじみのある調味料や食材の足し算引き算で加熱することで味が深まるレシピ。
メインとなる食材を決めて、それを引き立てる食材をプラス、なくてもいいものは引く。
できるだけ食材は少なく。。
いろんな食材を使う料理なら、その分、彩りも美しく食感もアクセントをいれたい。
お菓子作りと考え方は同じですが、料理本はお菓子に比べてレシピ数多めなので…
本の中での味かぶり、材料かぶりをできるだけ避けての70弱のレシピ、というのは
なかなか私には難しいお仕事でした。
(極端に好きな野菜があったりすると全部に入れてしまいたくなっちゃうんですよね…)


写真は、豚の薄切り肉を使ったロール。
時間がないときは薄切りを使うのがお手軽です。
お肉の量によって、2人用にも4人用にもできるのもラク!
しかもどこでもスーパーに行けば綺麗な薄切り肉が買えるの!日本ならではです。
お肉の間においしさの素をくるくるっと丸めて包んで、上にパン粉をちらしてさくさく感も+。

夏の撮影だったため、付け合わせは大好きな桃押しでいきましたが、これからの季節はりんご、洋梨、葡萄、いろいろな果物で試せると思います。なにげに缶詰の杏缶もおいしかったし、かわいかったです。果物の甘さはちょっと、、と思われる方はシンプルに玉ねぎだけ、というのも素敵です。(紫玉ねぎだと色も綺麗!)

ちなみに焼く前はこんな感じ。


肉汁のしみ込んだ野菜は、ビタミンの豊富な付け合わせでもあり、ソースがわりでもあり…
お料理が出来上がる頃にはお部屋もオーブンの熱で少し暖まる。
オーブン料理って本当に優秀だと思います。

作って食べて、笑顔になってくれてるといいな。
暖かい団らん風景を妄想しながら、にやにや、また新しいレシピを考える。

その道のりには、実はイマイチなのにカロリーばかり高い料理もあったりして。
年を追うごとに胃もたれは辛くなる一方ですが。
皆さんの分は私が太りましょう!(笑)

本の後書きにも記しましたが、
せっかくとっても便利な賢いオーブン。
皆さんの食生活を支えるベストフレンドとなってくれますように。

(画像はすべて「簡単なのにごちそう。焼きっぱなしオーブンレシピ」より。写真木村拓さん、スタイリング城素穂さんです。)

 
| おしごといろいろ | 11:20 | - | - |
簡単なのにごちそう。焼きっぱなしオーブンレシピ。


今週末発売となりますこちら。オーブン料理の本です。
はじまりは…
私が日々の食事にオーブンをよく使っている…と編集さんがききつけて、
やっぱりお菓子を作られてる方は、オーブンに抵抗ないんですねえ
→イヤーこんな便利な道具ないと思います。目を離しても、ちょっとやそっとじゃ焦げないし。
→おお!そういわれると…案外べんりなんですね!

というところからスタートしたのですが、…
なかなか難産でした。
オーブン料理は「じっくり長時間調理」に向いていると思ってたので、
レパートリーはそういうレシピが多かったんですよね。
ただ週末ならともかく、日々の食事に長時間調理は厳しい!でも宝の持ち腐れ感はあるので、オーブンも使ってみたい!と小さな男の子のお母さんでもある編集さんがおっしゃって、できたら20分くらいで作れないですか。とのオーダー。

最初は、それならフライパンの方が…などと思っていたんですが…
やはり上下均一に火が入るのがオーブンの良いところ。
やや高温でさっと短時間でも、いかんなくその魅力は発揮されたのでした。
もちろんじっくり時間をかけて焼くものもやっぱりおいしいから入れています〜!

おすすめ料理、たくさんあります。というかもう全てです。
黒酢マーマレード豚とか台湾豚とか、白桃と豚とか。(は…豚ばっかり。どうやら今日は豚気分らしいです私)
もう何回作ってるかかわからないです。

みんな大好きマヨネーズ味も、それだけだとお惣菜パンっぽい印象になりやすいので、ちょっとだけ味付けを+したり、、
このあたり気軽にぜひトライしてほしいです。

よくあう野菜を数種類あわせて一気に焼いているものが多いのですが
もちろん日常なら野菜は1種類でもかまわないのです。
逆に1品で気軽作れるように提案したもの…
例えば手羽先などは、下に野菜をたっぷり一緒に焼いてもおいしいです。

今回も本当に素敵なデザイン、写真、スタイリング。
ビニールカバーにプラスして、なんと最後別紙で観音開きのインデックスがついています。
ご、ごうか!!!!!


コレは実は…最後の最後にいろいろあって急遽作られたもの。
本当にラッキーでした☆見やすいしすごく素敵。

身近な食材を切って和えて焼くだけ。
なのにオーブンから熱々が出てきたら…それだけでちょっとしたごちそうに見えますよね。
これから寒くなる季節、皆様にもぜひ作ってもらいたいです。
私も脂とか水でべたべたにしながら、(ビニールカバーありがたい!)使っていくと思います。
(自分のレシピなのになぜ覚えないのか…)
 
| おしごといろいろ | 15:29 | - | - |
3分クッキングリベンジ。


もうそろそろ私の大好きな桃の季節が終わりますね。
写真は、おいしいクロワッサンをサクサクするまでリベイクして、うすくチェリーのジャムを塗り、
クレームパティシエール(カスタードクリーム)とクレームシャンティ(ホイップクリーム)をあわせて絞り
白桃を合わせたもの。色が変わっちゃうのでいそいでパクッ。

実は収録でクリームが大量にできてしまい、、どうしよう…とこんなおやつを作ってみました。

今日から2ヶ月間、土曜日のキユーピー3分クッキングにて、お菓子をご紹介してます。
前回、緊張で全然うまくできなくて落ち込んでいた私は、今回ご依頼をいただいたとき、またお仕事をくださったことへの感謝の想いと「今度こそ!」というなんだかわからない闘志のようなものが芽生え、がんばります!!と後先考えず口に出ていたのですが。

本当に本当に人前で話すのも、作るのも苦手なので、なんで引き受けちゃったかー!、日が近づくにつれ思い始め、いや!がんばらなくちゃという意気込みと緊張とでもう頭がぐるぐる。


初日の今日はシューでした。
でもね、初回の今回はどうしても日程のあわないアシスタントさんがいて
どうしよう、、友達に頼もうか…と悩んでいたら、
柳瀬久美子先生が、私やってあげましょうか?とおっしゃってくださり…
ええ、図々しくもお願い致しました。
百人力でした。

なので、ワタクシ、今週は大船に乗っていましたので、
もしかしたら来週からの方がテンパってるかもしれません。(いやテンパってる)
基本的に7分間流して作るのですが、それをスムーズにするために、差し替え差し替えの連続。
そのタイミングを計るアシスタントさんたちも大変だと思うのですが
私は私で、綺麗にボウルをもたもた拭ってる時間がないかも…!とか、ここあんまり混ぜたら時間ないかも…!とか、とにかく焦りがち。
そして、わー時間が逆に余ったー!なにかしゃべらないとー!となってそれはそれはたいへんだったり。

まあ要するに全然慣れていません。(汗)

しかも自分でいうのもなんですが、なんかふてぶてしいんですよねえ。
心臓ばくばくしてるのに全然見えない。
これって得なんでしょうか?損なのでしょうか。(かわいくないから損な気が)

そんなわけで、見ていただきたいような、いただきたくないような…
でもお菓子はとてもおいしくできたので、ぜひ作っていただきたいです。

今日の放映は、シューの生地を作ってアイスに。
事後報告となってしまいましたが
動画は一週間、ネットで見ることができます。
http://www.ntv.co.jp/3min/


冒頭の写真のクリームは来週土曜日の放映となります。
来週はシューにつめて完成としてますが、クリームだけでも贅沢な味わい。
クロワッサンに挟むこんなおやつもおすすめです。









 
| おしごといろいろ | 20:16 | - | - |
パウンド型ひとつで作るたくさんのケーク
 

少し涼しくなってきましたね。
私はちょっと早めに夏休みを取って参りました。
追って食べ物などまたブログに載せたいとおもいつつ、
帰国して、さあ仕事をがんばろうと思った矢先に、嬉しいお知らせです。
「パウンド型ひとつで作るたくさんのケーク」
10刷が決定しました。
2009年末に出版されたので、そろそろ6年を迎えようとしているのですが
未だに、少ーしずつでも売れているのかと思うと本当に嬉しいです。
「作りました。」「リピートしてます。」のメッセージもたくさんいただいています。
 
私のレシピは入り口にすぎなくて、きっともう作った人それぞれの「味」になっているのではないかなと想像すると、
とても嬉しく幸せな気持ちになります。
 
写真を拝見するとどれもこれもおいしそうで、
皆さんのケークを味見にしにいきたいなあ…と切実に思っています。(笑)
 
バターが不足したり高くなったり、焼き時間がかかったり…と
お菓子作りは、普段の生活にちょっと余裕が無いとできないこと、ですよね。
でもだからこそ、嗜好品であるお菓子を、市販ではなく、
自分の目で選んだ材料で、自分の好きな味を作れたら、とても楽しいし豊かな気持ちになれると思うのです。
 
そういう楽しさを見つけるきっかけに、この本がなっていたとしたら、
本当にこんな幸せなことは無いと思います。


章扉の、布を感じさせるあたたかみのある質感は、私の一番のお気に入り。
 
今でもページをめくると、おいしそう。と自分で思い、嬉しくなります。
自画自賛というよりは、私のケークを、スタイリング、写真、デザイン、
全てが引き立ててながら、ぴたっとはまり、一冊の本という世界になっている、
いつ開いても、そこにその世界がある、という安心感に近いものかもしれません。
 
これからもずっとひっそりと皆様のそばに置いていただけますように。
そしてこれからも、このパウンド本のように愛される本を、レシピを作っていけますように。
 
☆最近のお仕事のご報告☆
3分クッキング9月号では、「作ってみたい!人気のあのお菓子」を担当しています。
今発売中のマリソルで旅のお供のおすすめを
レタスクラブでは朝ご飯のお取り寄せのおすすめをしています。本屋さんでチラ見してもらえると嬉しいです♪
| おしごといろいろ | 15:04 | - | - |
朝ごはんの本



今月23日に発売されました朝ご飯の本。「ごきげん朝ごはん」
カメラ結城剛太さん スタイリング岩崎牧子さん そしてデザインはレスパースの若山嘉代子さんです。
(若山さんのデザインはいつも背表紙が素敵なので背表紙も写真に入れたものでご紹介)

朝、なにがあると起きる気になるかなあ。朝だから許されるものもあるよねえ。
などと食いしん坊のライターさんと編集さんと妄想しながら作った本です。
こんなのとか☆↓



バター大好き、糖質大好き!な私ですから、これまた時代と逆走する本になるのでは
と自分でヒヤヒヤしていたものの、いざ食べたいもの。。。とメニュー出しをしてみると
年のせいでしょうか、起きてすぐ濃厚なものが食べたくなることは実はそこまで多くはなく。。
しかも朝起きてから、なんやかんや準備するのは面倒(その分寝てたいし)
などと考えはじめ、意外にもバランスがよいのでは?案外ヘルシーだったかもしれませんよ若山さん!
とおっしゃっていただけたのですが、どうでしょうか?

ですが、表紙になった食パンはベーコンと一緒に炒めてベーコンの脂をきっちりキャッチしてしまう一品。
ブリアサヴァランの「美味礼賛」だったか(うろ覚え)、
お金のないフランス人たちが宿でバケットだけ買い、ロースターの下にバケットを置き、イギリス人たちの夕食である肉にぷすぷす穴をさし…肉汁と脂をたっぷり吸収されたバケットを食しながら、高いお金をだして抜け殻となった肉を喜んで食べているイギリス人を嘲笑するという話(ヒドイ)がありますが、お肉はなんといっても脂と肉汁ですからね!
うまみを吸収した炭水化物のおいしさといったら。(あ、ジャガイモもおいしいですよね〜)
そこに一緒に焼いてすこしキャラメリゼされ絞りやすくなったレモンをきゅっと絞って
酸味とほろ苦さをプラスして、すこーしメープルシロップも足してしまった朝ご飯です。

ああ。おいしいベーコンが食べたくなってきました。

そんな欲望の詰まった朝ご飯の本です。

(あ、野菜のスープとかフルーツ、ものもあります!!!ヘルシー編は次回)
 
| おしごといろいろ | 14:57 | - | - |
二度と作れないケーキ

年に数回、いや、十何回かもしれない。
ケーキを作っていて「やってしまったかも・・」と思うことがあります。

今日は朝から大好きな桃、ネクタリン、桃と好きなだけ食べていて
「やばい。ネクタリンをこのままだと一人で食べきってしまうかもしれない。さすがに食べ過ぎかもしれない」
とちょっと自分が怖くなり、焼き菓子にしてみることにしました。
(焼き菓子なら、食べきらないのかというと、そんなことも無いのでただ単にレシピ書きからの逃避と思われます。)

冷蔵庫には、この間自家製サワークリームを混ぜているうちに分離して、始末に困っていた水切り発酵バターもどき。
それから撮影の残り物のカッテージチーズと溶かしバターの残りが少々。

発酵バターもどきにお砂糖と卵を入れたところ、またもや分離しかけたので、慌てて温めたバターをいれてぐるぐる。
さらにカッテージチーズでつなげ、粉類を、そうだな〜ネクタリンが入るから、少し多めにねっと目分量で入れ、あ、砂糖が少ないかも?と最後にざらめとはちみつ、レモンの皮とドライになりかけてたローズマリーものせてみる。

と。生地の状態がつややかでなんとなくいやな予感はしたんですが。。

うえーん、とてもおいしかったんです。
ザラメの溶けた部分はかりっと、表面の生地はさくっと。
中はふんわりしていますが、ネクタリンの下の部分は少しクラフティみたいになる。
熱々のサクサクもおいしいですが、さめてネクタリンの果汁がしみ込んでからも◎
狙っていた通り!
ああ。こんなことなら、少しくらいは計量をしておくべきだった。



悲しくなってきたので、激写しました。

以下何となくの覚え書きです。これでおいしくできた方はご一報ください(笑)
 
自家製バター70グラムくらい(サワークリームとバターの間くらい)
砂糖50gくらい
卵1個
カッテージチーズ30グラムくらい?
溶かしバター20グラム?
小麦粉120g〜130g
ベーキングパウダー小さじ1
ネクタリン1と2分の1個
ザラメ、蜂蜜大さじ1

| シンプルな焼き菓子 | 18:23 | - | - |
ポップオーバー&アイスクリーム&増刷のお知らせ



暑いですね…。食欲が衰えればいいのですが、そうでもなくむしろ私、
糖分補給に余念がありません。

こちらは冷凍庫に入れておいたポップオーバーをトースターでかりっとさせて
アイスクリーム、チョコレートソース。


小豆アイスもおいしいです。抹茶ポップーオーバーだと苦みがまたいい感じです。

シンプルな配合のポップオーバー、もちもちでおいしいのだけど、外側も今の季節、
湿気でふにゃんとなりがちかもしれません。
トースターでリベイクするとサクサクになるのでおすすめです。

「はじめてのポップオーバーBOOK」発売して今日でちょうど一ヶ月ですが
先週増刷が決定致しました。

書店からそろそろ姿が見えなくなった頃かなと思っていたので嬉しいかぎり。
ご購入くださった皆様ありがとうございます。

そろそろ夏休み、ぜひお子さんと一緒に作ってもらえたらなあと思います。

ディップとかアイスとか、市販のものでもかまわないので、いろいろ用意して
皆で焼いて食べるパーティとかも楽しいかもしれません。
もくもく膨らむ姿は見ていてなぜかウキウキするし、好きなものを好きなだけポップオーバーにつめる作業
も、盛り上がりそうな気がします。

まあ…オーブンを使うってのがちょっとおっくうな季節ではありますが。
みなさんもぜひ☆







 
| おしごといろいろ | 18:10 | - | - |
ポップオーバーサンドイッチ。

すこし休暇を取ってパリに行ってました。
今回の滞在は久々の6月。桃、サクランボ、ルバーブ、プチポワ、アスパラガス…
野菜も果物も初夏から夏に向かっていてピカピカ。
冬のどこまでもグレーからベージュのグラデーションの続くパリも好きですが
この季節はやっぱり最高…。いろいろ写真を撮りたかったけど、荷物を軽くしたくてほとんどiPhoneからだけ。
ブログにアップするほどでもないのでインスタグラムで終わらせてしまいました。。
印象に残ったお菓子とお料理だけお時間あればご紹介できればと思います。

さてなぜか今回なぜかはまったのがフェタ。
ちょっと塩気があり、濃厚だけどどこかさっぱりしているこのチーズ。
レバノン料理屋さんや屋台で、サンドイッチやサラダにと大活躍。
日本だとなかなか見つからない。感覚としては水切りヨーグルト、が近いでしょうか?

「フレンチデリ」にのせた野菜だけのオーブン焼きは私のお気に入り。
あとからドレッシングで和えたり、カレーに加えたり。
これとフェタとちょっと苦みのある葉っぱおいしそうだなあとおもったり

「はじめてのポップオーバーBOOK」のポップオーバーの中にたっぷりいれるのもおすすめ。
水切りヨーグルトとハーブを合わせてもおいしいです。

そうポップオーバーは中が空洞だから、サンドイッチにもそのまま使えるんですよね。
ピタパンや食パンを発酵させて焼く時間がなくても、ぐるぐるっと混ぜて焼いておけば
冷凍しておいて好きなときにつまめます。とにかくうすいのでレタスをたっぷり入れたりもできるのが嬉しい。

コレからの季節いろんなものを挟んで、スパーグリングとアペロも素敵かなとおもいます。
ちっちゃなポップオーバーもかわいいかも。。
みなさんもいろいろためしてみてくださいね。







 
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