Mon journal 甘くて優しい日々のこと

秋を瓶に詰める

いきなり秋が来た感じがしますが、気がつけばもう10月も中旬を過ぎているわけで、寒くなってきても当たり前なのですね。

最近全然頭の回転が日にちについて行っていなくて、ぼーっとしているとすぐに1週間経ってしまうので実は私だけ1日10時間くらいしかないのでは。。なんて思ってしまいます。こんなことでは年度末までもあっという間。(ぞぞ。。)

 

そんな毎日ですが、昨日「りんごのお菓子」増刷のご連絡をいただきました。

 

桃やネクタリンが消えて悲しいのもつかの間、(つかの間でもないんでしょうけれど、私にはつかの間)果物コーナーにはいろんな種類のリンゴが並びだしています。気軽にいろんなレシピを作ってもらえると思うので、今の季節に増刷がかかって、とても嬉しいです。

 

りんごはせっせと生でも頂きますが、加熱した美味しさもまた素晴らしい果物。

ちょこちょこいろんな種類のものを作って、その美しい茜色も楽しみます。

 

ところで、研究家を名乗っているのであまり大きな声では言えませんが、私は細かい作業、時間がかかる単純作業がこの上なく苦手。

なので渋皮煮などはいただくのは好きでも、過去2、3回しか作ったことがありません。

 

時間はかかるけど、手間はかからない梅仕事、

意外にも短時間でささっとでき、しかも煮ている間にもどんどん状態が変わっていくさまを見るのも楽しいコンフィチュール作り。

この二つは食べるのと同じくらい作るのも大好き。

 

 

りんごのお菓子では幾つかりんごの瓶レシピをお出していますが

定番を楽しんだ後、ぜひ2つ目に作っていただきたいのはチャツネ。

ハムや豚肉料理に添えたり、、カレーに入れたり、いろいろ楽しめるし、

意外な美味しさがプレゼントにもいいかなと思います。

 

前にも雑誌で書いたのですが、コンフィチュール、作るのは好きですが、毎年最小単位、

1瓶づつくらいしか作りません。それくらいだと思い立ったときに小鍋でささっとできちゃう。

保つのだから、もっと作ればよかったと思うこともあるのですが、

その果物の旬に作り、シーズンの終わりが来て、しばらくして我が家のコンフィチュールもなくなる。

ああ、また来年か。と名残惜しいくらいが、ごちそうに思うのです。

(写真 福尾美雪さん 天然生活ブックス りんごのお菓子より)

 

| コンフィチュール | 15:38 | - | - |
赤紫蘇。


赤紫蘇をもんで、お酢やクエン酸とあわせるとパッと鮮やかな色になります。
スリランカでフレッシュなハイビスカスティをいただいた時も、最後にレモンをきゅきゅっとしぼると
淀んだ赤がぱああっと本当に綺麗なピンク色になりました。
鮮やかな色を体に入れると、それだけで元気になれる気がします。




梅干しも赤紫蘇バージョンはちょっとかっこいい。(気がする 笑)


ようやく梅仕事もひと段落。

東京は、蒸し蒸しとした天気が続く毎日ですが。
むりやり2日間、大好きなカフェのある町でプチバカンスを過ごしてきました。
短い間でも涼しくて、空気もきれいで幸せを満喫。
また写真を後ほどアップします〜。





| コンフィチュール | 16:33 | comments(2) | trackbacks(0) |
梅のお酒と梅干しと。


パープルクインを漬けたお酒はこんな色に。
夕暮れどき、ちょっと早目にお仕事を切り上げられた日のご褒美…にぴったりの美しく甘いお酒になりました。(あくまでイメージです。笑)


お酒が飲めない時は梅シロップ。こちらも同じ色に。綺麗ですねえ。
味もやっぱり青梅とはちょっと違うかな。



そして最小単位で漬けている梅ぼし。暑さのあまり3日干したら干からびるのではと思ったけれど、なんとかいけそう。
赤紫蘇漬けの方もそろそろかな?





何でも手に入る今の時代ですが、梅が出回るのは、ほんとーに一瞬ですね。
旬を一番感じる果物です。
そして、あんまりにも甘酸っぱいいい香りがするものだから、思わずかじってみても、
苦いわ酸っぱいわ。。(ええ、何回か子供時代にやっています。)
お世辞にも生ではおいしいとは言えない。

そんなひとくせもふたくせもある梅を様々な方法で一年中おいしくいただく私たち。
先人の知恵をいただいてる、そんな気がします。

(梅干しなんてほんっと誰が考えたんでしょうねえ。塩漬けにしておいて梅雨明けまで待機させて三日干す、なんて。いやはやすごい)
| コンフィチュール | 16:57 | comments(4) | trackbacks(0) |
梅仕事

梅好きとふれまわっていたら、こんなに美しい梅をいただきました。
パープルクインというのですって。
香りはスモモに近いかな。
部屋中に甘酸っぱい初夏の香りを届けてくれました。
このまま目で鼻で楽しみたい〜という衝動にかられましたが、いただかなくてはもったいない!(笑)



梅酒もロゼになる予定です。


一足先にできあがった梅シロップはこんな茜色に☆
いろんなアぺリィティフに使えそう。お料理にも使えるかもしれない。

野菜や果物には、はっとするほど美しい瞬間があります。
もぎたてだったり、熟して朽ちていく頃あいだったり
見ているだけでうっとり。
これはどんな味?何とあう?どうすれば、もっと素敵になる?

とりとめなく妄想しながら、ゆったりと保存食を作れるのはとても幸せな時間。ですね。
(後日、時間がなくて、あわてて作ったルバーブのコンフィチュールを全部真っ黒に焦がしてしまったので余計そう思いました…。)


| コンフィチュール | 12:16 | comments(6) | trackbacks(0) |
ざくろのシロップ


ざくろが近所の八百屋さんにおいてありました。はて。
秋だった気がするけど…。と思いつつ
珍しいし安かったので購入。

柳瀬久美子さんの「おいしい待ち時間、私の保存食」という本で見て以来
作ってみたかったんです。自家製グラナディンシロップ。

ザクロの実、見ているとゾクっとします。 キラキラと赤い粒が
光を反射してきらめく様はルビーのようでもありますが
赤い小さな粒が白い果肉の中から無数に見える姿は、なんだかおぞましくもあり…。
醜さと美しさの境界線。
だからなのか、とても色っぽい果物だなと思いつつ。。

実をとる地道な作業を進めました(笑)




私は早く飲みたかったので、手っ取り早い方法で。ジップロックに実を入れてスリこぎでごりぎり→漉す。しばらくすると2層になるので



上澄みとシロップ(グラニュー糖と水2対1)とレモン汁すこしとあわせました。

と、ここで、肘が当たって瓶をひっくりかえし…



ただでさえ貴重なシロップがほんのちょっぴりに(号泣)濁った部分も加熱バージョンでシロップにしましたが、やはりフレッシュな方が好みかも。でも悲しいかな…量が…。

また作る気には…なるかしら。。。
| コンフィチュール | 14:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
金木犀で作る桂花醤


仕事でお知り合いになった大好きな人たちと
ほぼ恒例になりつつある(しかしものすごくランダムな)持ち寄りごはん会をして
おなかいっぱい、しあわせだねー♪とふわふわほろ酔いの帰り道。
夜風がふわわーっと金木犀の香り。

「金木犀の香り!」と私が小さく叫ぶと、
「ねーほんといい香りだねえ。私、金木犀のお花をだんなさんと摘むの」

みたいなことを(酔っていたため、うろ覚え)
スタイリストの道広さんが言って、ほわわんっと微笑みました。

道広さんが金木犀を摘んでいる姿を想像して
妖精みたいだにゃあと、これまたほんわか聞いていたら

「桂花醤をつくるの。」とにっこり。

…なんですかそれ、中国料理に出てくるやつですよね。家で作れるんですか?
と、急に私、現実に戻り、根掘り葉掘り。

タイミング良く、翌日うちの庭は剪定が入ったため、
バッサリ切られた金木犀の枝を捨てないでください!とお願いしておいたら
帰宅後、玄関に大きなビニール袋が二つ。中は全て金木犀!

これが大層な量でして、小さなお花がそこかしこにいっぱいついていて、
戦前に工場で働く少女ってこういう作業をひたすらしてたのか…と
摘みながら、秋の夜更け、辛くなってきました…。
おまけに歯が痛くなってきた。




金木犀の香りがすると歯が痛くなる。
のは私だけかなと思っていたら、そう書いていたのは、山田詠美さんだったかしら。
秋は空が澄んで、なにもかも綺麗だけれど、徐々にひんやりとしてくる空気に
ときどきちょっとさみしくなって、奥歯がきゅっと痛くなります。
(歯医者に行けってことなのか…も。)

道広さんに伺った桂花醤の作り方は、のちほどレシピブログにて。
↓瓶づめにしたらややキモチワルイ

| コンフィチュール | 12:36 | comments(3) | trackbacks(0) |
ジップロック梅干し



梅干しが好き過ぎて、リスペクトし過ぎて(笑)
自分で作るとかそんなもう恐れ多い…と思っていたのですが
パリの友人が、ジップロックで、しかも梅がないのでミラベルとか、レーヌクロードとか杏で
作っていると聞き、ならば私も…!と挑戦しています。
(味はレーヌクロードが一番近いんだそうな。)

赤シソいれてないけど、ほんのりピンクになるのがかわいいですね〜。

写真は3日干した後。

干す前はこちら。



ええっと焼酎と塩まぶして家で放置してて、晴れた日に干しました。あがった梅酢も瓶ごと干しました。
梅は完熟なら、すぐに梅酢があがってきます。

見た目は梅干しっぽいですが、さてお味は…?(ドキドキ)
ほんの少ししか作っていないので、イマイチでも消費できます。
問題はちょうおいしかったときです!もちょっと食べたいと思っても来年まで待たなければ…。
と、こういうのをとらぬ狸の皮算用というのかしら。(ちょっと違う…?)
少し熟成を待って、いただくのは涼しくなった頃にする予定♪
| コンフィチュール | 20:00 | comments(2) | trackbacks(0) |
ルバーブと南高梅と。


ルバーブのコンフィチュール。真っ赤ですねえ。
甘酸っぱくておいしい。今年はパッションフルーツと。
いただきものの奄美大島のパッションフルーツを入れたので
種もいいアクセントに。
太いルバーブだと周りの筋をとったりするんですが、
赤い細いルバーブだとそのまま煮ても筋は気にならないです。
ポリフェノールと繊維質もとれそうです♪

コンフィチュールを食べるために朝いそいそとトーストを焼く、そんな毎日です。





そしてミラベル好きの私が、たぶんうまくいくんじゃないかと
作ってみた南高梅のコンフィチュール。
大成功〜。梅特融のほんのりとした苦みのある、そして爽やかな酸味の残る
とてもおいしいコンフィチュールになりました。

こちらは黄色い完熟梅をお使いください。

このコンフィチュールは、一石二鳥で、果肉をきれいにとった後の種を
お醤油につけておくと梅醤風になります。
冷ややっこや冷しゃぶにかけたり、
素麺出汁にちょっと入れると、爽やかな味わいでとてもおいしいです。
南高梅コンフィチュールの作り方は レシピブログさんの連載でのちほど。

うっとおしい季節ですけど、この季節にしか味わえないフルーツが
勢ぞろいして楽しいですね。

コンフィチュールは保存食という意味ですが、私はかなり少量で作っています。
お教室でも200gとか、梅も500gずつとか。
1瓶、いいところ2瓶かな。
人に差し上げるときは小さな瓶を探します。
すぐに食べきれるようで一瓶ってなかなか食べきれないし。
少量だとすぐに作れるので気軽に作れます。
なくなったらまた来年を心待ちに。

ところでコンフィチュールといえばフェルベールさん。
フェルベールさんのところで働いていた友人が開いたパティスリーに
先日行ってまいりました。
maison weniko というお店です。
続きを読む >>
| コンフィチュール | 14:57 | comments(2) | trackbacks(0) |
洋梨のコンフィチュール。キャラメルとバニラの風味。


コンフィチュール。
私の好きなものをあげますと、フェルベールさんところのニワトコの花入りマーマレード、
赤桃。
サラベスキッチンのアプリコット&ピーチ。
フィリップのおうちの自家製ミラベル、もしくは洋梨。
どこのでもチェリージャムとアプリコットは好き。
自分で作ったものだと山ぶどうと苺が一番おいしいかなあ。

やっぱり桃系が多いですね〜。
フィリップのおばあちゃんが作ってくれたコンフィチュールは、全体的に薄茶色で
こっくりと甘い。フレッシュなフルーツ感のあるサラベスと対照的。
少しキャラメルっぽい優しい味がしました。
茶色いお砂糖を使っているのか、キャラメリゼをしているの?
と聞いたのですが、特別なことはなにもしていないとのこと。

昨年バスクで特産のチェリーのコンフィチュールの説明書きを見たところ、
チェリージャムは何時間も煮るため、
自然と中の糖分がキャラメリゼされる…と書かれていました。

もしかしておばあちゃんのコンフィチュールも…?
たッぷリの量のフルーツにじっくりと火を通しているうちに、
底のお砂糖がドンドン煮詰まって、キャラメルっぽくなった…そんな気がします。

今回は少しずるをして最初にお砂糖をキャラメリゼ。甘さ控えめだけれどバニラをいれると
甘い香りがしてちょうどよいかなと思います。煮ながら味を見つつ、
もっと甘い方がいいと思われたら洋梨の重量の半分をマックスと覚えて砂糖をたしていってくださいね。

レシピはレシピブログの連載からどうぞ♪

*最近のお仕事* 主婦の友社「大人で可愛いナチュラル服」ランチパーティのメニューを3品ご紹介。


(レシピブログのタグをクリック→
レシピブログのトップページ、左上、HOMEの横に特集&連載があるのでそこクリック
→特集の下に連載を持っている人がわーっと出てくるのでそこの私のとこをクリック。

OR私のブログの右端カレンダーの下、
お菓子教室のタグのさらに下のタグをクリック。)

| コンフィチュール | 22:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
キャラメルアップルクリーム


お砂糖をキャラメリゼしてバターとリンゴとソテー。最後に生クリームを。
トーストに載せてもおいしいし、この間のようにダッチパンケーキにかけても。


イチオシは「天板ひとつで作るたくさんの焼き菓子」のロールケーキでしょうか。
かなりシンプルな生地の配合なので、お教室にきてくださった生徒さんは
みなさん家でチャレンジしてくださるのです。

はやりのフワフワの綿雲のようなロールというより、卵の味もしつつ、しっとりしつつ
キメの細かいロール。なので高脂肪の生クリームだけでもおいしいのだけど
そこにキャラメルりんごとあわせると…ほんと幸せな味です。
一気に作ろうと思うとなんか萎えるので(私だけ?)
キャラメルりんごは事前に作っておくといいですね。冷蔵庫なら1週間くらいはもちます。
そして時間があるときにロール生地に挑戦。
と、書いてたらなんと!昨年ほぼ同じ日にキャラメルりんごのロールについて熱く語っていました私!
ちなみに時間がない時はキャラメルりんごはケークになります。こちらもしっとり美味であります。


今回はこのキャラメルりんごを「キャラメルアップルクリーム」と名付けてレシピブログの連載にあげました。
はちみつもプラス!コツは紅玉などの酸っぱいリンゴを使うこと。(コツ…なのか…。)

あ!あとお砂糖ってキャラメル化すると甘さが弱くなるんですよね
なので、砂糖は2回に分けて入れています。ここで甘さをプラスます。

ところで、全然、話は違いますが、砂糖がキャラメル化して甘くなくなってもカロリーは同じなのでしょうか…?
果物も熟れているのと熟れていないのでは甘さ(=満足度)が全然違いますよね。
でもカロリーはやっぱり同じ…?
子供の頃からの疑問です。誰か教えてください(笑)

PS 「話が違いますが」という前置きで思い出しましたが、O型って唐突に話が変わる傾向があるらしい。でも本人の中ではちゃんとつながっているんですって。この話を聞いて「あはは、あたってるかも〜!」(私はええ、O型です)とウケました。って今こんな話を書いてる時点であたっていますよね…。

| コンフィチュール | 11:42 | comments(14) | trackbacks(0) |